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系統の電圧上昇で発電が止まる・抑えられる:過電圧停止と電圧上昇抑制

読了目安:約5分 | カテゴリ:交流保護と接地

よくあるご質問

不具合は見つからないのに、発電量が伸びません。パワコンに過電圧のエラーが出ていることもあります。どういうことでしょうか。

結論:系統側の電圧上昇で、パワコンが出力を抑えている可能性があります

需要が少なく発電が多い時間帯(連休やお盆など)には、配電線の電圧が上がりやすくなります。電圧が上がると、パワコンは出力を抑えたり(電圧上昇抑制)、過電圧の保護で止まったりします。

近くにほかの発電所があると、同じ配電線の電圧が上がりやすく、抑制がかかりやすくなります。

よくある原因

  • 連系点までの配線が長く、電圧が上がりやすい。
  • 近隣の発電所の影響で、配電線の電圧が上がっている。
  • 監視の瞬間に、交流電圧の一時的な揺らぎを検知した。

確認の手順

  1. 発電データと、パワコンの抑制・エラーの履歴を確認します。
  2. 連系した当初から抑制があったのか、途中から始まったのかを確認します。
  3. エラーの意味が分からない場合は、メーカーにエラー履歴を伝えて内容を確認します。「設定値以上」と言われたら、どのようなときに設定値を超えるのかまで確かめます。
  4. 多く発生する場合は、電力会社に電圧測定器の設置と調査を依頼できます。

対策

電力会社が変圧器の接続を入れ替えて電圧のバランスを取る工事などを行うと、抑制が解消して発電量が回復することがあります。

パワコンの過電圧の整定値を見直す方法もありますが、整定値の変更には電力会社との事前の協議が必要です。自己判断で変更しないでください。

補償の考え方

系統の電圧上昇など、発電所の外にある要因による発電の低下は、基本的に保守契約の補償の対象外です。

抑制による損失を見積もるときは、予想発電量と実績を単純に比べるのではなく、抑制が起きた日射条件や時間帯を特定して、その時間に見込める発電量で比べます。

設備状況に応じたご相談は、Gチャッピーへ。

※一般的な解説です。個別の発電所への適用は、図面・測定結果・メーカー資料・電力会社の条件を確認のうえ判断します。