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近隣・土地をめぐる対応:電柱・電線の上空通過、道路工事、騒音、地主の要望

読了目安:約6分 | カテゴリ:運用・維持管理

よくあるご質問

電力会社の委託先から、発電所の隣に電柱を建て、敷地の上空に電線を通す工事について承諾してほしいと頼まれました。どう対応すればよいですか。

結論:影響を確認せずに承諾しない

敷地の上空を電線が通ったり、近くに電柱が建ったりすると、太陽の高さが低い時間帯(特に夏の早朝や夕方)に、パネルに影ができて発電量が下がるおそれがあります。発電所は長期間運転するため、その影響は運用期間中ずっと続きます。

地主が承諾していても、発電事業者(借地人)として影響を確認せずに承諾しないことが大切です。

電柱・電線の工事の承諾を求められたら

  1. 設計図面を確認し、影響がありそうな計画であれば、「現計画のままでは承諾できない」とはっきり伝えます。
  2. 敷地やパネルの上空を通らないルートや、電柱の位置の変更など、発電設備に影響しない方法を検討してもらいます。
  3. 代替案が難しく協議が必要な場合は、次の内容を事前に書面で示してもらいます。
  • 電柱・電線による影の範囲と、発電量への影響
  • 工事の内容と日程、設備への影響
  • 工事で発電を止める必要がある場合の停止時間
  • 発電停止による売電収入の補償方法
  • 今後の電線の保守・改修工事による影響と対応

工事のために発電を止める場合は、停止期間中の売電収入の補償を前提に協議するのが基本です。

隣接する道路工事で土地の一部が関係するとき

自治体の道路工事などで、借りている土地の一部が買収されたり、設置されるフェンスがパネルに影を落としたりすることがあります。

  • まず、借地の一部がすでに買収されているかを確認します。地主から知らされていないこともあります。
  • やり取りは対面だけで済ませず、経緯と回答をメールや文書で残してもらいます。
  • 土地の賃貸借契約を変更する場合は、境界を示した図面を添えた覚書、借りる面積が減ることにともなう地代の見直し、フェンスの影による発電への影響の補償などを整理します。覚書の作成や説明にかかる費用を誰が負担するかも、文書で明確にしておきます。
  • 賃借権の登記の有無などによって、事業者の立場が変わる場合があります。具体的な扱いは、自治体や関係者、必要に応じて専門家に確認してください。借地で発電所を運営する場合は、権利関係を早めに確認しておくことが予防策になります。

パワコンの運転音で苦情があったとき

  1. まず連絡をくださった方にお詫びし、現地で一緒に音を確認します。
  2. 工事中の音であれば、作業時間を守ることを約束し、音を抑える工夫をします。
  3. 運転音の場合は、施工会社に運転が正常かを確認したうえで、メーカー仕様書の騒音値と実際の音を比べます。

「正常の範囲です」と一言で済ませず、仕様の値と実測を照らして説明することが大切です。開発・施工の責任者が同行すると、話がまとまりやすくなります。

地主から土地の一部を使いたいと言われたら

発電所の土地の一部を畑や植栽に使いたいという地主の要望には、条件付きで対応できる場合があります。

  • 点検・除草・機器交換のための保守通路は、常に空けておいてもらいます。
  • 植栽の水やりや剪定など、その後の管理を誰が行うかを決めます。
  • 土地の利用中の事故について、責任の範囲を明確にします。

これらを承諾書などの書面にまとめ、地主の要望も書き加えてから進めます。発電設備の近くで土地を使う場合は、影や土ぼこりがパネルにかからないかにも気を付けましょう。

設備状況に応じたご相談は、Gチャッピーへ。

※一般的な解説です。個別の発電所への適用は、図面・測定結果・メーカー資料・電力会社の条件を確認のうえ判断します。