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太陽光パネルが割れたときの対応:バイパス処置・交換・同型品がない場合

読了目安:約5分 | カテゴリ:点検・発電診断

よくあるご質問

点検で表面ガラスが割れたパネルが見つかりました。すぐに交換が必要ですか。電圧や電流に大きな異常は出ていませんが、何か処置は必要でしょうか。

結論:まずバイパス処置、交換は落ち着いて判断

割れたパネルは、専用ケーブルでバイパスして回路から切り離します。これで二次故障を防ぎ、ほかのパネルの発電はそのまま続けられます。

パネル1枚がなくなっても、発電所全体への影響はごく小さいことがほとんどです。そのため、緊急に交換しなければならないケースは多くありません。交換の時期は、パネルの調達状況や保険の手続きに合わせて決めて大丈夫です。

なぜ「異常が出ていなくても」処置が必要か

晴れた日の測定で正常に見えても、雨の日にどうなるかは分かりません。割れ目から雨水が入ると、漏電や不具合につながるおそれがあります。漏電遮断で系統ごと止まる可能性もあります。

こうした心配を一つずつ確かめるより、バイパス処置をすれば1回の作業で済みます。破損パネル以外の発電も確保できます。

交換までの流れ

  1. 破損を見つけたら、写真・位置図・型式をまとめた不具合報告書を作ります。
  2. パネルメーカーまたは販売店に破損を報告します。原因が製品にあるのか外部の衝撃なのかで、費用を誰が負担するかが変わります。
  3. 外部要因(飛来物・投石・強風など)であれば、動産総合保険などの保険請求を交換と並行して進めます。
  4. 交換日を決め、監視アラートが出ることをオーナー様にお知らせしたうえで作業します。
  5. 交換後は発電を確認し、完了を報告します。

同じ型のパネルが手に入らないとき

古い発電所では、同じ型式のパネルがすでに生産終了していることがよくあります。手に入っても1枚あたりかなり割高になったり、届くまで時間がかかったりします。

この場合は、サイズとコネクタが同じ後継機種、または電気的な仕様(出力・電圧・電流)が合う同等品で交換します。形状が少し違う場合は、補強金物などで架台を加工して取り付けます。交換後はIV測定で発電性能を確認します。

破損が1枚でも、1回路(1ストリング)を丸ごと代替パネルに入れ替える方法もあります。電気的な特性がそろううえ、外した既設パネルのうち健全なものを予備品として保管できます。今後ほかの回路で不良が出たときに、すぐ差し替えられます。

予備品と保証の注意点

廃番のおそれがあるパネルは、予備品を確保しておくと将来の交換に備えられます。保管するパネルにもメーカーの保証書を発行してもらえないか確認しておきましょう。

商社などを通して取り寄せたパネルは、入荷した日から保証期間が始まる場合があります。購入時に保証の起算日を確認してください。

費用について

交換費用は、パネルの調達先、運送、現場の条件によって大きく変わります。保険を申請する場合は、申請書類の作成や保険会社とのやり取りに別途費用がかかることもあります。ご希望に応じて、発電所ごとに正式な見積をお出しします。

設備状況に応じたご相談は、Gチャッピーへ。

※一般的な解説です。個別の発電所への適用は、図面・測定結果・メーカー資料・電力会社の条件を確認のうえ判断します。