ブログ > 総合 > 点検・発電診断
スネイルトレイルとホットスポット:見つけたらどうする?サーモグラフィは必要?
よくあるご質問
点検報告で、パネルにスネイルトレイル(カタツムリが這った跡のような模様)が多数あると指摘されました。発電に影響はありますか。ホットスポットを見つけるために、サーモグラフィ測定を定期的に行うべきでしょうか。
結論:見た目だけで判断せず、発電データで評価します
スネイルトレイルは、パネルの製造工程で防ぐべき現象で、基本的には製造者側の責任範囲と考えられます。ただし、見つかったからといって、すぐに発電が落ちるとは限りません。
パネル1枚の見た目だけでは、劣化しているのか、発電が下がっているのかは判断できません。現地で測っても、それが直接の原因だと特定しにくいのが実情です。
ホットスポットについても、日ごろのストリング単位の監視で兆候をつかめるため、定期的なサーモグラフィ測定は必須ではないと考えています。
スネイルトレイルの扱い方
- 監視データから劣化の度合いを逆算し、値が悪い場合に初めて、この現象による発電低下を疑います。
- そのパネルが原因で発電が止まっている場合は、パネルの不良として扱います。
- それ以外は「そういう現象が出ている」と記録しておく程度で十分です。
- 発電が著しく下がった場合は、パネルの不良としてメーカーに相談します。ただし、調査の費用は事業者様の負担になることがあります。
購入時にこの現象について説明がなかった場合は、販売会社に確認してみる価値があります。
ホットスポットとサーモ測定の考え方
パネルの一部が発熱するのは、本来流れるはずの電流の一部が抵抗となって熱に変わるためです。熱が出ている分は、そのまま発電のロスになっています。
バイパスダイオードの経路でも温度は上がりますが、それだけで発火に至ることは通常ありません。
監視で見るべきなのは、電流の絶対値ではなく、同じ構成のストリング同士の差や、過去の値との差です。差が出ているストリングを絞り込み、そこを現地で詳しく調べるほうが効率的です。
注意点
目で見て分かる割れや焼け跡など、交換が必要なことが明らかなパネルは、測定を待たずに交換で対応します。
パネル表面の白濁や焦げ跡が見つかった場合は、IVカーブ測定やバイパスダイオードの検査で故障の有無を確認してください。
※一般的な解説です。個別の発電所への適用は、図面・測定結果・メーカー資料・電力会社の条件を確認のうえ判断します。