ブログ > 総合 > 発電解析・収益改善

太陽光発電の売電収益を守る|発電低下の原因をどう分けるか

読了目安:約3分 | カテゴリ:発電解析・収益改善

売電額だけでは原因はわからない

売電収入の変化には、発電電力量、売電単価、設備停止、出力制御など複数の要素があります。まず発電量の変化と収入の変化を切り分けることが必要です。

比較条件を揃える

過去の同時期・同時刻・類似気象条件のデータ、PCS間の相対バランス、保守記録、I-V測定結果を組み合わせて原因候補を絞ります。

改善率の表記は根拠を明示

改善率を公開する際は、比較期間、測定条件、気象補正の有無、推計か実測かを明示します。測定方法が異なる数値をそのまま実績として掲載することは避けます。

よくある原因の見分け方

  • 影:毎年同じ時期に出る低下は、樹木や電柱などの影の可能性が高いため、前年の同じ時期のデータと比べます。年々低下している場合は、周辺の樹木の成長で影が広がっていることがよくあります。
  • 回路の異常:直射の少ない雨や曇りの日は影の影響が小さくなります。それでも差が出るなら、回路(ストリング)単位の異常の可能性が高いと考えます。1回路あたりの枚数から、何回路分足りないかを計算して点検します。
  • パワコン:パワコンが疑わしい場合は系統を入れ替え、運転中の電圧・電流が一緒に移ればパワコンは正常と判断できます。
  • 系統電圧の上昇:近くの複数の発電所で同じような凹凸が出る場合は、系統電圧の上昇による抑制を疑い、パワコンの履歴を確認します。履歴で確認できなければ、電力会社に調査や電圧測定を依頼します。

解析で判断できないときは現地で確認

解析だけで判断できない場合は、現地を確認します。隣地の樹木の影、過去の応急処置の誤り、バイパスダイオードの異常などが見つかった例があります。

原因が回路の不良の懸念にとどまる場合は、すぐに交換せず経過観察とし、影響が大きくなった時点で詳しく調べます。樹木や雑草など現地で気づいた点もあわせて報告し、除草などを提案します。

回復のためにできること

  • 樹木の影:土地の所有者に、樹木の管理への協力を相談します。
  • 雑草:除草は、発電性能と作業環境の維持に有効です。
  • 機器:監視システムとパワコンのソフトウェアの更新状況を、販売会社・監視会社に確認します。

設備状況に応じたご相談は、Gチャッピーへ。

※一般的な解説です。個別の発電所への適用は、図面・測定結果・メーカー資料・電力会社の条件を確認のうえ判断します。